◆メッセージ&インタビュー

vol.4 演劇とダンス「蜆ルリイロ」

「蜆ルリイロ」は出演者である川崎香織、増田美佳のふたりで
作の段階から手がけてきました。この作品をつくってきた過程を思い返すと、それは、私たちが舞台に立ち何かを表現することや、日常の生活の中で感じる様々な比重の無数の疑問符を、五線すら引かれていない紙の上で、どうにか楽譜を仕立て上げてゆくような作業でした。からだに蓄積した記憶や私たちが通過してきたすべてが材料となり、私たちは製作者であり同時に変容し続ける素材でもあります。誰かが用意した台詞をしゃべるのではなく、誰かのイメージした世界に住まうことでもなく舞台に立つこと。「私」という場所から立ち上がり、わたしとあなたがいるいことが生まれ紡がれるリズムを、舞台作品の上演という囲われた時間の中でしか見ることのできないものを、むしろ音楽のようにお届けしたいと思っております。


制作 山口幸子
*****【蜆ルリイロ】公演メッセージ*****

私の生活する部屋として
地球上の7畳を
占領させて頂いて
恐縮というか何というか。
その場所でブツブツと唱え続けた
「何か獲たいけど何だろう」
みたいな問を
自分に問う私を
皆様にお見せするのかと思っていたら
稽古を通して
獲たいものの正体がどんどん明確になってきた
蜆ルリイロ
かわさきかおり

ますだみか

門出となれ

観にきてね。

川崎香織


川崎カオリとの稽古の日々
桜吹雪の舞散る下で桜餅食べたり、豆腐プリン口に流し込まれたり、
窓に蜂蜜ぬったり舐めたり、おやつは食パン、飴まき散らし、グリットにぶら下がり、
牛乳にこだわったり、中島みゆき歌ったり、
噛みついたり引きずったりしていつしか蜆ルリイロはできていった
ところでルリシジミという蝶がいるそうな
そうか飛べるのか

増田美佳



●川崎 香織
(作・演出・出演)
「こんなちっぽけな身体すら持て余している場合じゃダメだ!って思った。でもいざ舞台に立つと、持て余してしまう。そのギリギリのところが舞台に立つ楽しさ」
川崎 香織 ×増田 美佳

1983年香川生まれ。舞台芸術コース3期生として2002年より幅広く舞台を学ぶ。2003年より同学科生で結成したキュロッツとして活動中。言語を使った身体表現を主に研究テーマとする。'04年自主企画公演『であろうがなかろうが』(構成・演出・村川拓也)'05年パルッカ・シューレドレスデン交流公演KIKIKIKIKIKI『サカリバ』、teuto vol.3『マンダラ』などに参加。


●増田 美佳
(作・演出・出演)
「いかがわしい、っていう言葉が最近気になっているんです。いかがわしい作品を作りたい」
川崎 香織 ×増田 美佳

1983年京都生まれ。高校では服飾を専攻。舞台芸術コース入学後、踊るからだを知る。演劇・ダンス問わず様々な公演に参加。からだとうろうろしている。主な作品に'04年『であろうがなかろうが』ソロでは'04年12月『白糸の一頁』(アートスペース・ブリコラージュ大阪)。ドローイングやコラージュをひそひそやっている。

村川 拓也
(作品編集)
1982年滋賀生まれ。'05年京都造形芸術大学 映像芸術コース卒業。在学中から映画、演劇のフィールドで作品を発表している。'04年『であろうがなかろうが』構成・演出。'05年ドキュメンタリー映画『迷と惑』制作・発表、9th Wushantou Documrntary Festival2005招待。


土井新二朗
(音響)
1981年名古屋生まれ。京都造形芸術大学に入学し、舞台芸術を学ぶ。その中でも特に音響に興味を持ち、音響デザインを勉強する。音と響きによる音空間作りを研究中。演劇・ダンス・パフォーマンス・古典芸能など、ジャンルの垣根を越え活動している。現在、本学大学院に在学中

高原文江
(照明)
1981年京都生まれ。中学生の時、物を描く事の楽しさに気づき日本画を勉強する。京都造形芸術大学入学をきっかけに舞台芸術に関わり、空間デザインについて学ぶ。物体と光の相互関係から見えてくる空間について研究している。

今吉こんきち
(衣装)
1983年生町生まれ。植物好き。ビンの蓋を収集中。興味がある事はやらなければ為らないという考えを元に様々なジャンルの人と関わりながら活動する。衣装のみならず、漂流物廃棄物を使ったオブジェ制作、キャンドルナイトの企画、写真などもする。'02年に空想世界(nowhereland)を設立。主な作品として'02年夕闇ロココ黄昏ノスタルジア(whoopee's) '04年大阪コレクション出品ブランドA*B*C*D*E*Fへの作品提供、'05年BABY-Q ソロダンス 『ERROR CORD///pcshyoyplsh』の衣装を担当するなど。自らも踊ったりする

相模友士郎
(舞台美術)
1982年福井生まれ。'00年より自身をモチーフとした映像作品を多数発表。主な作品に、'03『浜辺にて』'04『ふと』(KDSF入選、ドイツオーバーハウゼン国際映画祭出品等)'04年より多くの舞台作品に映像、宣伝美術、ダンサー等で参加。主な参加作品に'04年『であろうがなかろうが』'05年演出/杉原邦夫『HAPPY?』映像、'05年枇杷系『愛情十八番』宣伝美術等。'05年3月に初演出作品『泥濘』を発表(同年4月再演)。




「であろうがなかろうが」
(2004.9.26-27/Studio21)





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